Xplova NOZA (無印) をハックする (1)
はじめに
ジャンクのXplova NOZAを修理したのは前回書いた通りですが、ハードウエア的に微妙なものはソフトウエア的にも微妙で、なんかすごい相性があります。
具体的にはまともにBLE接続でZwiftで使えるのはMac版のZwiftだけで、Windows版のZwiftとAndroid版のZwiftから接続するとまともにERGモード(負荷一定モード)とGradient(傾斜シミュレーション)が有効になりません。
Zwiftコンパニオンアプリを使った場合も同様の現象になります。(つまり、なぜかMacだと負荷シミュレーションできるけど、Windowsだとなぜか負荷が掛からないという。)
どうもコンパニオンアプリは本当にBLEの通信をクラウド経由でWindowsやMacのZwiftアプリにブリッジするだけで、トレーナーの制御自体はアプリ自体がやっているようです。
構想というか妄想
で、僕のXplova NOZAですが、前も書いた通り今はNOZA-Sというモデルが販売中で、Xplova(というかAcer)的には初代のN1はなかった事にしたいのでしょう、公式サイトにもすでにページがないという有様です。
(なんかこういうところがサポートに対して不信感を抱きますよね。)
こうなると不安なのは、今後のZwiftのアップデートにファームウェアがついて来れるのか? という事になると思います。
他所でも色々書かれていますが、このNOZAというモデルはおそらく中華ODMなのだと思います。
一例として激安パワーメーターで有名な中国XCADEYが出していたX-Trainerとか、オーストラリアのJetblackが出しているJetblack Volt、これ とか これ を見る限り全部同じモデルっぽいのですよね。
で、思いつくのが他所のファームウェアって使えるのかって話。
実はこの中ではJetBlackがファームウェアを公開してたりします。(ググれば出てくる)
(ちなみに、NOZAのファームウェアも普通にダウンロードできますが、書いちゃいけない感じがするので書かないことにしておきます。というか、普通は必要ないしね。。)
開けてみる
NOZAのコントローラ基板なんですが、これはBLEを使う上で鉄板のNordic Semiconductor社のnrf52832が載ってます。
で、なんかどう考えても既製品ぽいボードだったのでAliexpressで調べてみたら普通に売ってました。
あ、ちなみにTelecないなと思ってたら本体の製番シールのところに一応Telecマークありましたので、技適は通ってるようです。
とりあえずボードの製造元は www.infor-link.com ってところらしいのですが、それっぽいHPを見つけられなかったので会社として生きてるのかどうかは定かではありません。
まあ、あまりに既製品だったので、これなら技適の通ってるnrf52832ボードでほぼ互換品のコントローラ作れるんじゃないかと思います。
で、ピン配ですが
こうなっているようです。
これを見ると、親のほうに付いてる4pinコネクタはSWD(Serial Wire Debug)が出てるっぽいです。
SWDはJ-Linkで行けるはずですが、案の定J-Linkのケーブルを持ってないので何か方法がないかと思ったら、ESP32で読み書きできるようにした人が居たようです。これはあまりに素晴らしいので、今度やってみようと思います。
まあ、マイコンがものすごく普通のホビーマイコンだったので、ハックの夢が広がりますね。