中華タブ(Chuwi V10HD3G)をBIOS書き換えで復活させる
ちょっと前に買った中華タブChuwi V10HD3Gですが,ちょっと余計な事をやらかしてしまい,
買って数日でブリックしました。 で,ロム焼きなおして復活したのでまとめておきます。
事の発端は,USB3.0を無効化しようとしてUEFIのBIOS設定でUSBの項目を弄ったら,
USB自体が無効化されてUSBキーボードを受け付けなくなり →
USBキーボードがないとBIOS操作不能な端末なため,
BIOSの設定が変更できなくなり →
ChuwiのサポートBBSにおいてあったBIOSをWindowsから焼いたら,
Android版専用のBIOSだったらしくWindowsが起動しなくなり →
BIOSツール(InsideH2O)がWindows専用なので元に戻せなくなりました ← 今ココ。
はい,高々買って数日で
完全に詰んでしまいました。
中華恐るべし。
ついでに,買って数日でSIMカードスロットが壊れてSIMは読めなくなるわで,
なんかこのタブレットも散々ですね。。
とりあえず完全にブリックしてしまったので,復活させる方法を考えます。。
といっても,もう普通のアプローチは通用しないのでもっと直接的な方法しかなさそうです。
前回ArduinoUNOを使ったSPIフラッシャーを作ったんで,
こいつを使ってBIOSを直接焼きなおすという方法で今回はブリック状態から復活させようと思います。
というわけで,まずは容赦なく臓開け!!
マザーボード小っさ!! ていうかほぼバッテリー。。
新しいMacBookもマザーボードが小さいらしいですが,これも負けない小ささです。。
これでBayTrailの4コア載ってるんだからすごい時代だよね。。
で,開けたんでまずはBIOSが載ってそうなフラッシュを探してみます。。
といっても,こんな小さなマザーボードを見る限りこれ一個しかフラッシュ載ってないので,
ほぼ間違いなくこれがBIOS用のフラッシュでしょう。。
シルク印刷を読むとWinbond 25Q64FWS2Gと書いてあるのでコレですね。
データシートによると64Mbit(8MB)のSPIフラッシュだそうです。
ただデータシートによると電圧が1.96Vなので,3.3Vだとちょい高めなんだよな。。
で,とりあえず線を引っ張り出します。
そして,例のフラッシャー回路を接続して,
まずはflashromでチップをフラッシュを認識できるかを確認してみます。。
・・・・ ぉぉ,読める。。(ただし遅いので読み出し25分くらいかかる)
前回のHDDのSPIフラッシュを読むより拍子抜けするほど簡単に読めてます。。(3.3Vでも平気っぽい)
なんだろ,前回のPMCのチップは電気的特性が宜しくないのではないかと。。(^^;)
で,読みだしたBIOSをファイルを確認してみると,サイズ的8.4MBなので,
ChuwiのBBSで配布されているアップデート版のBIOSファイル(B3D_S105_A_203.fd)ともサイズが一致します。
さらに,xxdで先頭の方を眺めてみると明らかにBIOSっぽいです。
うーん,ということはBBSで配布されているBIOSを焼き直せば良さそうですね。。
というわけで,読めたので今度はBBSからDLした上記のBIOSを焼いてみます。。
。。。
翌朝,ついでに壊れてたSIMカードスロットも新しいのに交換し・・・
ついに電源投入!!・・・・
ついに復活しました!!
ただSIMカードだけはどうしても認識しない・・・・。
うーん,悔しいけどなんか壊れてしまったようです。。
でもブリック状態からは脱したので使い道はありますね!
とりあえず良かったです。